死ぬこと以外かすり傷
最近編集者としてメディアに引っ張りだこの箕輪氏。
その仕事哲学や、現在の収入源など惜しげもなく記されている
現在はサラリーマンとして生きるビジネスマンは、将来に漠然とした不安があると思います。
箕輪氏がいかして成功をつかんだのか、人生のヒントを得る事が出来る一冊です。
簡単に紹介させて頂きます。
編集者のメリット
1、「才能カクテルが飲み放題」
一生に一度会えば人生が激変するレベルの変人や天才達と毎日会って、時にはぶつかり合って戦友になっていく。一冊の本を作るにあたり、一番成長するのは編集者。読むより作る方が、体に著者のエッセンスが染み渡るのだから当たり前。
2、「ストーリーを作れる」
今の時代は、商品の価格や価値はほぼ一緒。
大事なのは、その商品にどんなストーリーがあるか。
Tシャツひとつとっても、どんなデザイナーがどんな想いを持ってデザインしたのか。
そこに込められたメッセージは何か。
お客さんが買いたくなるストーリーをいかに考えるかが大事。
編集者はそこの応力が磨かれる。
3、「人の感情に対する嗅覚が磨かれる」
世の中の人が日々、何に涙し、悩み、歓喜しているのか。
それが分からないと売れる本は作れない。
編集者の仕事は
遊びのように仕事を、仕事を遊びのようにやる。
ただ熱狂し狂う。
そしてその熱狂が独りよがりのものにならないように、人の感情を丁寧に想像し、自分以外の人にも伝わるようなストーリーに乗せていく。
箕輪氏のオンラインサロン
「箕輪編集室」というオンラインサロンを開設。
1年で1300名のメンバーが集まる。
※オンラインサロンとは、有料のネットコミュニティー。
参加者は月額を支払い会員になる。
箕輪氏の場合は、月額5940円で、毎月700万以上の収益があるとの事。
オンラインサロンでは、皆がお金を支払って参加する。
会社からお金をもらうサラリーマンとは逆の構造。
だからこそ、皆やる気がある。
なければお金を支払わず辞めていくだけ。
楽しいとか面白いというやりがいの為に皆が集まり、そしてビジネスを展開している。
それが箕輪氏のオンラインサロン。
昼も夜も休みなく、目をキラキラさせて動き続ける。
だから進化は加速し、止まらない。
この本には、
1章「考え方」
常にこんなもんだろう。という予定調和を壊しに行かなくては面白い事、新しい事は出来ない。ロジックから感動は生まれない
2章「商売のやり方」
サラリーマン脳を捨てて、自分の手で稼ぐ力を持たないと、これからの時代はあまりに不安定。その方法が記されている。
3章「個人の立たせ方」
自分というブランドをいかに打ち立てるか、これから訪れる個人の時代には必要な事。
4章「仕事のやり方」
ごちゃごちゃ言う前にとにかく動く。
スピードと量で圧倒する。変化の時代にはとにかく動く人間が勝つ。
5章「人間関係の作り方」
デジタルの時代こそ丸裸になって本物の関係を作れる人間の勝ちは増す。
6章「生き方」について
ロボットが人間の大半の仕事をしてくれる。人間はいかに熱狂できるか、自分の内的欲望に忠実に何かに入れ込んで熱狂する時間が出来る。
そこから人間が生み出す価値を作っていける。
箕輪氏は、個人で圧倒的な収入を確保しているのだが、それでもあえてサラリーマンを続けている。
理由はサラリーマンだからこそ得る事が出来るメリットがあるから。
それを存分に享受し、そして個人の仕事に活かし稼ぐ。
個人の仕事で稼いだ知見を、今度は会社に還元する。
そうやってお互いにメリットがある状況を作り上げている。
感想
この本で心に残った言葉は
「三歳児レースに勝ち残れ」という事
世の中にインパクトを与える起業家やアーティスト、アスリートには共通点がある。
狂ってこそ人生。
みんな三歳児のように本能丸出し、好奇心むき出しだという事。
しかし誰もがどこかで大人になる。
学校に洗脳され、会社に飼われ、常識を知り、ルールを覚え、人間関係に縛られていく。
そしていつしか「ありのままの自分」を捨ててしまう。
テクノロジーの変化がかつてないほど早い現代においては、三歳児のようにまっさらで身軽な人間が一番強い。目の前の事を本能と直感で欲望のまま付き動いていく。
いつまでも子供の用に来る咲く事が出来るのか。
おっさんになるな。
「三歳児レース」に勝ち残れと記されている。
確かにその通りである。
今を活躍する人たちは自分のやりたい事に忠実に動いている。
目をキラキラさせて動いている人間には、なぜか惹かれていく。
それは自分がもう捨ててしまったからなのだろう。
この本は、自分の欲望のまま、本能のまま動く事の幸せ。
そして今の時代は、そこからしか価値を生み出せない事を教えてくれる。
不安をかかえるビジネスマンは、この本を読んで自分の今後の人生のヒントを得る事が出来るのではないだろうか。